08.06
がんばれ東翔!
観光プランの出来栄えを競う全国高校観光選手権大会(大会組織委主催、観光甲子園)で、長崎県佐世保市重尾町の県立佐世保東翔高(石川伸夫校長)3年生が考案した三つの企画が、いずれも審査員奨励賞を獲得した。同校からの入賞は初めて。ただ、決勝大会には進めず、生徒は「後輩はさらに上を目指してほしい」と話している。
観光甲子園は、高校生ならではの視点で地元への集客につなげようと毎年開き10回目。観光庁なども後援している。今年は全国87校から227件の応募があった。同校が参加した外国人観光客向けの「訪日部門」には180件が寄せられた。7月下旬に決勝進出(8件)以外の各賞が決定。同校の三つの企画はいずれも入賞圏内の上位40位に入った。
総合的な学習の時間の一環で、3年生22人が5班に分かれて取り組んだ。1週間の日程で佐世保、長崎両市と島原半島を外国人に周遊してもらうプランを考案。街頭でのアンケートなどを通し外国人の意見も集めた。校内選考で3班に絞り込み、練り上げた。
平野さくらさん(17)の班は、台湾からの家族旅行者がターゲット。受験を控えた子どものため、合格祈願ができるお寺などを巡る。前田萌香さん(17)の班は、中国からの婚前旅行を想定。独身最後のデートコースを案内し、結婚後の再訪にも期待した。辻光利さん(17)の班は米国からの社員旅行を呼び込み、温泉で日ごろの疲れを癒やしてもらえるよう企画した。
平野さんは「入賞できてよかった。あらためて佐世保の魅力を知ることができた」、前田さんは「準備が大変で反省点もあったが、評価されてうれしかった」、辻さんは「決勝を目指していたので悔しい。この取り組みが次につながればうれしい」とそれぞれ語った。
長崎新聞 2018/9/6 記事